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車の板金塗装とは?傷やへこみの修理方法と費用を解説

2025年02月20日

車にできた傷やへこみを見て、「このくらいなら大丈夫かな?」と放置していませんか?

しかし、見た目だけでなく、放置することで塗装が剥がれてサビが進行し、修理費用が高くなることもあります。
そんなときに必要なのが「板金塗装」です。

本記事では、板金塗装の基本知識から修理方法、費用の目安、安く抑えるコツまで詳しく解説します!

車の板金塗装とは?傷やへこみの修理方法と費用を解説

板金塗装とは?基本知識と修理の役割

車の板金塗装は、傷やへこみを修復し、車の美観や耐久性を保つために必要な作業です。
小さな擦り傷から大きなへこみまで、適切な修理を行うことで、車の価値を維持し、安全に乗り続けることができます。

ここでは、板金塗装の基本的な役割や、修理が必要なケースについて詳しく解説します。

板金塗装の定義と目的

板金塗装とは、車のボディにできた傷やへこみを修理し、元の状態に復元するための作業です。
「板金」とは、車の金属部分を整形する作業を指し、「塗装」は修復後に元の色に仕上げる工程を意味します。

板金塗装の目的は以下の通りです。

車の外観を美しく保つ:傷やへこみを修理し、新車同様の状態に戻す
ボディの耐久性を維持する:塗装が剥がれたまま放置すると、サビや腐食が進行する
車の価値を維持する:修理歴があっても、適切な板金塗装を施せば査定額を大きく下げずに済む

これらの理由から、板金塗装は単なる見た目の修理ではなく、車の寿命を延ばすために重要な作業となります。

板金塗装が必要なケースとは?

板金塗装が必要となるのは、以下のようなケースです。

1.小さな擦り傷や飛び石による傷

高速道路や砂利道を走行していると、小石が跳ねてボディに傷をつけることがあります。
軽度な傷でも放置するとサビが発生しやすくなるため、早めの修理が推奨されます。

2.ドアパンチや駐車中の接触によるへこみ

駐車場で隣の車のドアが当たる「ドアパンチ」や、軽い接触でできたへこみは、板金修理で簡単に直すことができます。

3.事故や衝突による大きな損傷

交通事故や柱にぶつかった際のへこみ、フレームの歪みなどは、本格的な板金塗装が必要になります。
修理には専門技術が求められます。

これらのケースに当てはまる場合は、放置せずに早めに修理を行うことが大切です。

板金塗装の修理方法と流れ

板金塗装の修理方法は、傷やへこみの大きさによって異なります。
小さな傷なら部分補修で済みますが、大きなダメージの場合は、パーツ交換やフレーム修正が必要になることもあります。

ここでは、それぞれの修理方法について詳しく説明します。

小さな傷・へこみの修理方法

小さな擦り傷や軽度のへこみは、比較的簡単な方法で修理できます。

コンパウンドでの研磨:表面の浅い傷は、研磨剤(コンパウンド)を使って磨くことで目立たなくすることが可能です。

タッチペンによる補修:塗装が剥がれた場合は、タッチペンで色を塗ることで簡易的に修復できます。

デントリペア(へこみ直し):塗装が剥がれていない小さなへこみは、デントリペアという特殊工具を使って裏側から押し戻すことで修理できます。

これらの方法は修理費用が安く済むため、小さな傷やへこみであれば検討するとよいでしょう。

中程度の損傷に対する板金塗装

中程度の損傷(深い傷やへこみ)は、より高度な修理が必要になります。

パテ埋めと塗装:へこみ部分にパテを塗り、表面を平らに整えた後、塗装を施すことで元の状態に戻します。

バンパーの部分修理:バンパーが割れたり歪んだりしている場合、一部を修理して再塗装することも可能です。

中程度の修理は、費用が5万円~10万円程度かかることが多いですが、新品交換するよりも安く済む場合が多いです。

大きな損傷やフレーム修正が必要なケース

大きな損傷(事故によるへこみ、ボディの歪みなど)は、専門的な修理が必要です。

フレーム修正:フレームにまでダメージが及んでいる場合、フレーム修正機を使って元の形に戻します。

部品交換:修理が困難な場合、ドアやフェンダーなどのパーツを新品またはリサイクル部品に交換することもあります。

このレベルの修理になると、費用は10万円以上かかることが一般的です。

板金塗装の費用相場と料金の決まり方

板金塗装の費用は、修理箇所やダメージの大きさ、修理方法によって異なります。

ここでは、費用の目安や業者ごとの料金の違いについて解説します。

修理箇所・ダメージ別の費用相場

板金塗装の費用は、修理する箇所やダメージの程度によって大きく異なります。
軽度な傷であれば比較的安価に修理できますが、損傷が深刻な場合は費用が高額になることもあります。

以下に、代表的な修理内容とその費用相場をまとめました。

修理内容 費用相場
コンパウンド磨き 5,000円~1万円
タッチペン補修 5,000円~1万円
パテ埋め+塗装 2万円~5万円
バンパー修理 3万円~8万円
フレーム修正 10万円~20万円以上

修理費用は、車の状態や業者によっても異なるため、事前に見積もりを取ることが大切です。

ディーラー・整備工場・専門店の料金比較

ディーラー修理:高品質だが費用が高め(純正部品使用)
整備工場:費用が抑えられ、修理方法の選択肢が豊富
専門店(板金工場):技術力が高く、細かい対応が可能

修理費用を抑えるためのポイント

板金塗装の修理費用は、修理方法や業者の選び方によって大きく変わります。
できるだけコストを抑えつつ、適切な修理を行うためのポイントを紹介します。

事前に複数の業者で見積もりを取る

同じ修理でも、ディーラー・整備工場・板金専門店で費用が異なる ため、複数の業者で見積もりを取り比較することが重要です。
特に、整備工場や板金専門店ではディーラーよりも安価な修理方法を提案してもらえることが多い ので、費用を抑えられる可能性があります。

部分補修で対応できるか確認する

広範囲の塗装を行うと費用が高くなりますが、小さな傷なら部分補修で修理可能 なこともあります。
例えば、バンパーやドアの一部の傷なら、パネル全体を塗装せずに済ませる方法 を提案してもらえるか相談しましょう。

リサイクルパーツや社外パーツを活用する

純正部品を使うと費用が高くなりますが、リサイクルパーツ(中古部品)や社外品を使用すると修理費用を大幅に抑えることができます。
特に、バンパーやドアなどの交換が必要な場合は、リサイクルパーツの活用がおすすめです。

保険を使うべきか判断する

修理費用が高額になりそうな場合は、車両保険の適用を検討 しましょう。
ただし、保険を使用すると翌年の保険料が上がる可能性 があるため、修理費用が5万円以下の場合は、自費での修理が結果的にお得になるケースもあります。

簡単な補修はDIYで対応する

軽度な擦り傷や小さなへこみなら、市販のタッチペンやコンパウンドで自分で補修することも可能です。
ただし、仕上がりを重視する場合や深い傷・広範囲の塗装が必要な場合は、プロに依頼する方が良い でしょう。

修理費用を抑えるには、修理内容に応じた適切な方法を選び、無駄なコストを省くことが重要 です。

まとめ:板金塗装で愛車を美しく保とう

板金塗装は、車の傷やへこみを修理し、美観を保つだけでなく、ボディの耐久性を維持し、車の価値を守る ためにも重要です。
小さな傷でも放置するとサビや劣化が進行し、高額な修理が必要になることもあります。

修理費用を抑えるには、部分補修の活用、リサイクルパーツの使用、業者の比較 などが有効です。
愛車を長く美しく維持するために、適切な修理方法を選び、早めの対応を心がけましょう!