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フロントフェンダーとは?役割・種類・修理や交換のポイントを徹底解説

2025年09月11日

車の外装パーツの中でも、普段あまり意識されることが少ない「フロントフェンダー」。
しかし、フロントフェンダーとは単なるデザインパーツではなく、走行時の安全性や車体保護において重要な役割を果たしています。

また、カスタムや修理の際には種類や材質、交換方法を理解しておくことで、より適切な選択が可能になります。
本記事では、フロントフェンダーとは何か、その役割や種類、修理や交換の際に知っておきたいポイントまで詳しく解説します。

フロントフェンダーとは?役割・種類・修理や交換のポイントを徹底解説

フロントフェンダーとは何か

フロントフェンダーとは、車の前輪部分を覆う外装パーツであり、走行時の飛び石や泥跳ねから車体を

守る重要な部位です。
ここではその基本的な役割と意味について解説します。

フロントフェンダーの基本的な役割

フロントフェンダーは『前輪から跳ね上がる泥や小石の飛散を防ぐ』『車体や歩行者へのダメージを軽減する』『空気の流れを整えて走行安定性を高める』といった役割を担っています。
特に日本のように雨が多い地域では泥はね防止の効果が大きく、見た目以上に実用的な機能を果たしています。

さらに、車のデザイン性を高める装飾パーツとしての意味合いもあり、ボディラインに合わせて設計されることでスタイリッシュな印象を与えます。

安全性とデザイン性の両立

フロントフェンダーは単なる装飾ではなく『車体保護』『安全性』『デザイン性』を兼ね備えた重要パーツといえます。

リアフェンダーとの違い

フロントフェンダーと混同されやすいのがリアフェンダーです。

リアフェンダーは後輪部分を覆うパーツで、基本的な役割は同じですが、フロント側はハンドル操作に合わせてタイヤが動くため形状や強度が異なります。
そのため、修理や交換の際はフロント専用のフェンダーを選ぶ必要があります。

前後で異なる設計意図

フロントフェンダーは『ハンドル操作への対応』『前方からの飛び石対策』『車体デザインへの影響』という特徴を持ち、リアフェンダーとは明確に異なる役割を担っています。

フロントフェンダーの種類

フロントフェンダーには材質やデザインの違いがあり、目的や車種に応じて選択肢が変わります。

ここでは代表的な種類について解説します。

スチール製フロントフェンダー

スチール製はもっとも一般的なフロントフェンダーで、多くの量産車に採用されています。

『強度が高く衝撃に強い』『修理や再塗装がしやすい』『長期間の使用に耐えられる』といった特徴があります。
一方で重量があるため、燃費性能や走行性能に若干の影響を与えることもあります。

耐久性を重視するならスチール

頑丈で錆びにくい加工が施されているため、長く乗り続けるユーザーにはスチール製フロントフェンダーが適しています。

FRP製フロントフェンダー

FRP(繊維強化プラスチック)製のフロントフェンダーは軽量性と加工のしやすさが特徴です。
『スポーツカーやカスタムカーで採用されやすい』『デザインの自由度が高い』『比較的安価で交換できる』というメリットがあります。
ただし、強度はスチールに劣り、割れやすい点には注意が必要です。

軽さとデザインを優先するならFRP

カスタムを楽しみたい人や軽快な走りを求める人にはFRP製のフロントフェンダーが適しています。

カーボン製フロントフェンダー

カーボン製は高級スポーツカーやハイパフォーマンスカーで多く用いられています。
『圧倒的な軽量性』『高い強度』『独特の質感による高級感』が魅力です。

しかし、価格が非常に高く、日常使用よりも性能やステータスを重視する方向けといえるでしょう。

性能と高級感を求めるならカーボン

高額ですが、走行性能や見た目の美しさを極めたいユーザーに最適な選択肢です。

フロントフェンダーの修理と交換

フロントフェンダーは走行中に最も傷や損傷を受けやすいパーツの一つです。
ここでは修理や交換の方法と注意点を解説します。

小さな傷や凹みの修理

走行中の飛び石や駐車時の接触でフロントフェンダーに小さな傷や凹みが生じることがあります。
この場合『板金塗装で修復』『タッチアップで表面を整える』『専用工具で凹みを押し戻す』といった対応が可能です。
軽度の損傷であれば修理費用も数千円〜数万円程度で済み、交換せずに使用し続けられます。

軽度なら修理で十分対応可能

修理で直せる場合は費用を抑えられるため、まずは専門業者に相談するのがおすすめです。

大きな損傷や劣化による交換

交通事故や長年の使用で大きな損傷や錆が発生すると、交換が必要になります。
交換時には『純正品を使う』『社外品を選ぶ』『リサイクルパーツを利用する』といった選択肢があります。
純正品は高額ですがフィット感が確実で、社外品はデザインや価格の幅が広く、リサイクルパーツは費用を抑えたい人に適しています。

状況に合わせた交換方法の選択

費用・品質・デザイン性を比較して、自分に合ったフロントフェンダーを選ぶことが大切です。

フロントフェンダーのカスタム

フロントフェンダーは機能性だけでなく、デザイン性を高めるためにカスタムされることも多いパーツです。
ここでは代表的なカスタム方法とその魅力について紹介します。

ワイドフェンダーへの変更

ワイドフェンダーは車体の幅を広げ、迫力ある見た目を実現するカスタムです。
『スポーティーな雰囲気を演出できる』『太いタイヤを装着できる』『走行時の安定性を高められる』というメリットがあります。

ただし、車検適合の条件があるため、装着前に基準を確認する必要があります。

スポーツ志向のドライバーに人気

走行性能を追求したい人や外観を大胆に変えたい人には、ワイドフェンダーが効果的です。

エアロパーツとの組み合わせ

フロントフェンダーはエアロパーツと組み合わせることで、より一体感のあるカスタムが可能です。

『空力性能を向上させる』『車全体の統一感を演出できる』『オリジナル性を高められる』といった魅力があります。
デザイン性を追求したい人におすすめの方法です。

個性を際立たせるカスタム

外観の印象を大きく変えたい場合には、フロントフェンダーとエアロを同時にカスタムすると効果的です。

素材変更による軽量化

純正スチール製からFRPやカーボン製へ変更することで、車両全体の軽量化につながります。
『運動性能の向上』『燃費改善』『走りの楽しさを強調』といった効果を得られるのが特徴です。
費用は高額になる場合もありますが、走行性能を重視するユーザーには人気があります。

走りを追求する人に最適

サーキット走行や本格的なドライビングを楽しみたい方には、素材変更カスタムが有効です。

まとめ

フロントフェンダーとは『車体を保護する』『泥はねや飛び石を防ぐ』『デザイン性を高める』といった役割を持つ重要なパーツです。
材質にはスチール製・FRP製・カーボン製があり、それぞれに『耐久性』『軽量性』『高級感』といった特徴があります。

また、修理や交換の選択肢も幅広く、小さな傷は修理で対応でき、大きな損傷時には純正品・社外品・リサイクルパーツから選択可能です。

さらに、ワイドフェンダーやエアロとの組み合わせ、素材変更などのカスタムによって、機能性とデザイン性を両立することができます。
フロントフェンダーを理解し、自分の用途に合った選択をすることで、愛車をより快適で魅力的に仕上げることができるでしょう。