お役立ちコラム

column

車検の仕組み知ってる?意外と知らない車検のこと教えちゃいます!

2023年02月12日

車検の仕組みについてどこまで理解していますか?
意外と車検では何をしているのかを知らない方も、いるのではないでしょうか。

この記事では、車検の仕組みについて詳しく解説します。
車検の仕組みを理解できると費用の内訳についても納得ができ、定期点検の大切さについても理解が深まります。

大切な移動手段の愛車と、この記事をきっかけに深く向き合ってみませんか?

車検の仕組み知ってる?意外と知らない車検のこと教えちゃいます!

車検の仕組みを解説|なぜ受ける必要があるの?

車検は、安全に公道を車が走れる状態であるかを確認するために設けられた制度です。
バスやタクシーなど人を乗せる自動車は1930年代に車検が義務づけられ、1951年には一般的な乗用車、1973年には軽自動車に車検が義務化されました。

車検では、車の各機能が正常に作動しているかや、排ガス規制を満たしているかが確認されます。
車検に通らない車は整備のうえ、再度チェックを受けなければなりません。

車検に通っていない車で公道を走った場合、違反点数6点が課せられ30日間の免許停止となります。
6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金刑も科せられるので、注意しましょう。

車検の種類は主に5つです。

● 継続検査
● 新車の新規検査
● 中古車の新規検査
● 構造等変更検査
● 予備検査

なお、単に「車検」といえば、継続検査を意味します。

車検を受ける方法や場所

車検を受けられる場所には、以下のようなところがあります。

● ディーラー
● カーショップ
● カー用品店
● ガソリンスタンド
● 車検専門店

それぞれ、受けられる検査や値段が異なるので、比較したうえで選びましょう。
陸運局に自分で自家用車を持ち込んで、車検を行う方法もあります。
これをユーザー車検といい、最もお金がかからない方法として近年では人気です。

ただし、ユーザー車検は「点検整備」「書類の作成」「検査」をすべて自分の手で行わなければならず手間と時間がかかります。
車に軽微な異常があっても気がつかない場合も多く、故障する確率が高まる可能性があるので、注意しましょう。

車検が受けられる日が決まっている?

車検は初回検査の有効期間が3年、継続検査の有効期間が2年です。
軽自動車・普通自動車の区別はありません。
新車を購入した場合、購入して3年目に1回目の車検を受け、次回からは2年ごとに検査を受けます。

なお、車検は満了日から1ヶ月前以内に受けるのが一般的です。
それより前でも受けられますが、次回の車検の期間までが短くなります。
車検の期間はフロントガラスに貼ってあるので、忘れないようにしましょう。

車検の費用が高い理由は?税の仕組みが関与していた

車検の費用には、法定費用と車検基本料があります。
法定費用の内訳は以下の通りです。

  費用
自動車重量税 自家用車:8,200円~7万5,600円

軽自動車:6,600円

重量が重く、乗っている年数が長い車ほど高くなる

自賠責保険料 自家用車:2万10円

軽自動車:1万9,730円

※24ヶ月分

印紙代 1,100円~1,800円

※軽自動車の方が安い

※指定工場と認定工場があり、指定工場の方が安い

法定費用は、国が定めた費用なのでどこで車検を受けても変わりません。
しかし、車検基本料は車検を受ける場所によって変わります。
車検費用を少しでも抑えたい場合は、車検基本料の安いところで車検を受けましょう。

受ける場所で異なる費用の違い

一般的に、車検の費用はディーラーで受けると高めで、整備工場などで受けると安価で済むといわれます。
その理由は、整備費や整備に使用する部品にあります。

ディーラーは、会社の名前を背負って商売をします。
車の整備不良が原因で車が事故を起こしたら、会社の名前に傷が付きかねません。
そのため、車検の度にしっかりと整備を行ううえに、修理に使う部品はすべて純正です。

ディーラーで車検を受ければ、最も確実で不備もすぐに発見できますが、費用はどうしても高くなります。
しかし、外車などはディーラーでないと車検が受けられないものもあるのも事実です。

整備工場や車検専門店は、整備も行います。
しかし、判断はオーナーに任せるのがほとんどです。
多少部品が傷んでいてもまだ大丈夫な場合は、オーナーが「まだいい」といえば変えません。

部品も純正品以外を利用し、安く抑えられます。
一般的な乗用車でまだ新しい場合は、整備工場での車検で十分なケースも多いでしょう。

電子車検証で手数料が高くなる?

電子車検証とは、A6サイズ相当の厚紙にICタグを貼付したものです。
現行の紙の車検証の代わりとなります。
2023年1月4日以降、初回車検や継続車検を利用する方から電子車検証への切り替えが始まりました。

各手続が簡略化できるメリットがある一方で、各種手数料が手続の種類により50円~500円程度、引き上げされるデメリットがあります。

まとめ

今回は車検の仕組みについて分かりやすく紹介しました。
車検は、公道を走る車なら2~3年に一度必ず受けなければなりません。
車検切れの車を運転すれば自身が危ないのはもちろん、万が一事故を起こしたら被害者に大変な負担をかけてしまいます。

罪にも問われますので、必ず定期的に車検を受けましょう。
費用がかかる場合は、カード払いや分割払いなどにも対応してくれるため安心して利用しましょう。