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ガリ傷を放置すると危険?知らないと損するリスクと正しい対処法
2025年11月08日
車を使っていると避けられないトラブルのひとつがガリ傷です。
縁石や駐車時の不注意でできてしまった小さな傷を「そのままでも問題ない」と放置していませんか。
実はガリ傷を放置することは、見た目の美観を損なうだけでなく、錆や腐食の原因となり、車の寿命や価値を大きく下げる可能性があります。
本記事では、ガリ傷を放置した場合に起こり得るリスクや修理方法、費用を抑える工夫などを詳しく解説します。
大切な愛車を長く安全に維持するための参考にしてください。

ガリ傷を放置することで起こる
リスクガリ傷を放置すると、見た目以上の深刻な問題につながります。
ここでは具体的なリスクを整理して解説します。
錆や腐食が進行する
リスクガリ傷によって塗装が剥がれると、下地の金属部分が露出します。
そのまま放置すると『雨水』『湿気』『融雪剤』などが付着し、錆や腐食が進行します。
錆が広がると修復範囲が大きくなり、結果的に修理費用も高額になります。
また腐食が進むとボディの耐久性そのものが落ち、安全性に関わる場合もあります。
錆の初期段階での対処が重要
小さなガリ傷であれば、早めにタッチペンや防錆剤でカバーするだけでも錆の進行を抑えることが可能です。
初期段階で対応するかどうかが、後々の修理費用や車両寿命に大きな差を生みます。
<h3>車両価値が低下するデメリット
中古車市場では、外装の傷や凹みが査定額に直結します。
特にガリ傷はホイールやバンパーといった目立つ部分にできやすいため、査定時の印象を大きく損ないます。
わずかな傷であっても『放置による管理不足』『車を大切にしていない印象』と捉えられることもあり、査定額の低下は避けられません。
査定前に補修しておくメリット
査定に出す予定があるなら、簡単な補修でも行っておくとプラス評価につながります。
小さなガリ傷の修復は数千円から対応できる場合も多いため、結果的に査定額の差額で補修費用を回収できる可能性があります。
安全性への悪影響
見た目だけの問題と思われがちなガリ傷ですが、進行すると構造部分にダメージを与える可能性があります。
ホイールのガリ傷を放置すると、微細なひび割れが進行し『走行中の振動』『タイヤの変形』『最悪の場合は破損』につながるケースもあります。
放置による安全リスクは無視できません。
安全確保のための修理判断
ホイールやバンパーの傷が深い場合や走行に支障を与える恐れがある場合は、早急に業者に依頼することが必要です。
費用はかかっても、安全性を確保するための投資と考えるべきです。
ガリ傷を放置せず修理する方法
ガリ傷を放置せず、適切に修理する方法にはいくつかの選択肢があります。
傷の大きさや深さに応じて最適な方法を選びましょう。
自分でできる応急処置
軽度のガリ傷であれば、自宅で簡単に補修できます。
タッチペンや専用補修キットを使えば『塗装の欠けを埋める』『錆の進行を防ぐ』『見た目を整える』といった対策が可能です。
費用も数千円程度と安く済みます。
DIY補修の流れ
補修前に『傷周辺の洗浄』『油分や汚れの除去』を徹底します。
その後、タッチペンで丁寧に塗装を重ね、乾燥後に軽く磨き上げれば目立たなく仕上がります。
ただし深い傷や広範囲の損傷には限界があるため、あくまで応急処置と考えましょう。
専門業者に依頼する修理
広範囲や深いガリ傷は専門業者での修理が最適です。
板金塗装やホイールリペアを行うことで『元の色合いを正確に再現』『防錆処理で長期的に保護』『強度を維持』といった効果が得られます。
費用は小さな傷なら1万〜3万円程度、大きな損傷では10万円以上になるケースもあります。
費用を抑える工夫
『複数の業者に見積もりを依頼する』『リペア専門店を選ぶ』『中古パーツや社外パーツを活用する』などで修理費用を抑えることが可能です。
特にホイールの傷は新品交換よりもリペアの方が大幅に安く済みます。
ガリ傷を放置した場合の長期的な影響
ガリ傷を放置すると、時間の経過とともに見えない部分にも影響が広がり、車の寿命や維持費に大きく関わってきます。
ここでは長期的な観点からリスクを解説します。
修理費用が増大するリスク
小さなガリ傷を放置すると、塗装剥がれや錆が広範囲に広がり、最終的には板金塗装やパーツ交換が必要になることがあります。
初期対応なら数千円で済んだ補修も『広範囲の塗装修理』『部品交換』『追加の防錆処理』が必要となり、数十万円単位に膨らむケースも珍しくありません。
早期修理で費用を最小限に抑える
傷を発見した時点で修理しておけば、費用は最小限で済みます。
長期的な維持コストを抑えるためにも、放置せずに早めの対応が最善です。
車検やメンテナンスでの不利益
ガリ傷を放置すると、車検や点検の際に整備士から指摘されることがあります。
特に『ホイールの変形』『錆による強度低下』『バンパーの破損拡大』といった状態では、安全基準を満たさず整備費用が余計にかかる可能性があります。
長期的な車の寿命への影響
ガリ傷を放置することで進行した錆や腐食は、車体の強度や安全性を大きく損ないます。
フレームや足回りなどの重要部分にまで影響が及ぶと、車の寿命を縮める原因となり『予定より早い買い替え』『高額な修理』を余儀なくされます。
まとめ
ガリ傷を放置すると、見た目が悪くなるだけでなく『錆や腐食の進行』『車両価値の低下』『走行安全性の悪化』といった深刻なリスクを招きます。
小さな傷であればDIYでの補修も可能ですが、深い傷や広範囲の損傷は専門業者での修理が最も安心です。
費用面での不安があっても、放置することで後々の修理費が高額になるケースを考えれば、早期対応が結果的に経済的です。
さらに、査定額や車検への影響を防ぎ、愛車の寿命を延ばすためにも、ガリ傷は見つけた段階での修理が最善策といえます。
大切な車を長く安全に乗り続けるために、日常の点検と適切な補修を心がけましょう。



